子どもの主体としての育ちを支える〈共感的なかかわり〉についての一考察 : 幼児と親の粘土遊びを事例として

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タイトル別名
  • Supportive Relationships between Children and Adults and the Development of a Child's Own Personality : An Example Observing Children's Activities with Clay
  • コドモ ノ シュタイ ト シテ ノ ソダチ オ ササエル 〈 キョウカンテキ ナ カカワリ 〉 ニ ツイテ ノ イチ コウサツ : ヨウジ ト オヤ ノ ネンド アソビ オ ジレイ ト シテ

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抄録

本研究は,幼児と親の粘土遊びを,その場の「状況」の中で捉える関係論的な立場から分析し,子どもの主体としての育ちを支援する関係性を明らかにしようとするものである。2組の親子が一緒になり, 2回の実践を行った。その結果,子どものあるがままを受容しながら,共同(協同)的な活動を展開しようとする〈共感的なかかわり〉は,子どもが現在の自分「である」ことを足場に,「共に」世界をつくり,つくりかえていく主体「になる」という主体としての育ちを支援する関係性として重要であることが明らかとなった。またそれは子どもが文化的な実践の場に出で立つことを支援するかかわりであるとも捉えられた。このことから,〈共感的なかかわり〉は造形活動を支援する際の一視点として重要であるとの結論を得た。

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