韓国と日本との学習指導要領の比較からみた「毛筆による文字教育」

  • 千 凡晋
    東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • "Calligraphy education with a writing brush" in the Courses of Study of South Korea and Japan
  • カンコク ト ニホン ト ノ ガクシュウ シドウ ヨウリョウ ノ ヒカク カラ ミタ 「 モウヒツ ニ ヨル モジ キョウイク 」

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抄録

戦前,両国で行われた「習字」という領域が,第二次大戦後,韓国では美術科の書芸として,日本では国語科の書写・書道として,それぞれの学校教育の中に用いられた。それ以来,両国において毛筆による文字教育の目的や行われる教科も異なったまま今日まで進んできた。本研究は,このような背景から両国の小・中学校における美術科と国語科の各時期の学習指導要領に示されている毛筆による文字教育の内容を比較したものである。本研究により,両国の毛筆による文字教育に求めている狙いとその教科との関係性において,韓国では創造性と審美的な態度を育成する表現の立場を,日本では文字教育の基礎・基本を育成する立場をとっていることを明確にすることができた。

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