日本美術の諸様式を言語化して理解させる鑑賞教育方法(2) : SD法による仏像様式感情の全学年調査結果とその考察

書誌事項

タイトル別名
  • Art Appreciation Education through Verbalization of Styles in Japanese Art Part2 : SD-Method Research on Reactions of Students of All Ages to Buddhist Sculpture Styles
  • ニホン ビジュツ ノ ショ ヨウシキ オ ゲンゴカ シテ リカイ サセル カンショウ キョウイク ホウホウ(2)SDホウ ニ ヨル ブツゾウ ヨウシキ カンジョウ ノ ゼン ガクネン チョウサ ケッカ ト ソノ コウサツ

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抄録

本稿は,仏像7様式に対して小学生から大人までがもつ感情を,SD法による調査によって明らかにした。仏像7様式について,小学校・中学校・高等学校の全学年の児童生徒,大人を対象に調査を行った。その結果,小学4年生を過ぎたあたりから大人まで仏像7様式プロファイルはほぼ同形であることを実証した。小学1-3年生のプロファイルは同じ傾向もあるものの,小学4年生以上のプロファイルとは違っていることを指摘した。次に様式ごとのプロファイルの特徴を考察した。さらに様式間のプロファイルを比較して,三類型に分類できることを発見した。以上の考察が美術鑑賞教育方法にもつ多くの意義を,仏像鑑賞教育一般に対する場合と,様式キャッチフレーズ化鑑賞の場合とに分けて明らかにした。

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