小中連携教育での音楽科における動画撮影の有益性について

書誌事項

タイトル別名
  • The meaning of Video-taking in cooperation educationbetween elementary and middle school by Music department

説明

<p>本校音楽科における動画利活用の課題として、①振り返り活動での動画活用の蓄積が少ないこと、②小学校で経験のある中学生にとって、小学校時と同じ動画活用では物足りなく感じるようであり、より深い学びへと発展させる手立てが必要であり、③小中連携教育においてどのように動画を利活用すれば効果的であるかについて模索する点が急務である。</p><p>これらを解決するための方法として、まずは小5で授業風景を動画撮影した。自分たちの合唱を録画したものを視聴して自発的な気づきを促すために意見交換をさせた。複数回の「録画―視聴」の繰り返し活動を通して具体的な歌唱方法を全員が共有することができ、自分たちの上達度合いを実感することができた。</p><p>その後中学生にこれら小学生動画を視聴させた。他学年の授業と他者の学びの姿から、中学生としての合唱活動を行うためにはどうすればよいのかを思考させて表現させていった。唯一の発問である「児童が何に気づき、何を意識して歌声を変化させたのか」について、動画から解答を導き出す活動に意欲を見せ、動画比較を通して自分たち中学生の合唱にその学びを生かして、歌唱の工夫を行いながら練習を重ねていくことができるようになった。小中連携において動画利活用が果たす役割の広がりを実感する契機となった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205838872704
  • NII論文ID
    130005698860
  • DOI
    10.20755/jsdtp.5.0_31
  • ISSN
    2188062X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ