1920年代ホーファーの芸術観・芸術教育観にみる芸術アカデミー改革思想形成の端緒 : 同時代の改革芸術学校バウハウスとの対決を中心として

書誌事項

タイトル別名
  • Karl Hofer's Ideas for the Reformation of Art Academy in the 1920s : With Respect to the Reformation of Art Academy and Bauhaus
  • 1920ネンダイ ホーファー ノ ゲイジュツカン ・ ゲイジュツ キョウイクカン ニ ミル ゲイジュツ アカデミー カイカク シソウ ケイセイ ノ タンショ : ドウ ジダイ ノ カイカク ゲイジュツ ガッコウ バウハウス ト ノ タイケツ オ チュウシン ト シテ

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抄録

本論では,戦後ベルリン造形芸術大学改革を初代学長として率いたK・ホーファーの芸術アカデミー改革思想の基盤となった視点を,1910-30年代の彼の遺稿と戦後の自伝的著書を主な資料として考察した。ホーファーは,20世紀初頭の芸術革新潮流の中で現代的な芸術観と芸術的感性を獲得した。そして1920年代の抽象芸術家たちからは,「空間をコンポジッションする」という造形的視点を獲得していった。彼は,バウハウスの芸術家たちが提示した,新しい芸術教育学的視点を手掛かりに,独自の芸術教育を模索した。そして,アカデミーの芸術的伝統と,現代的芸術観・造形的視点を統合し得る芸術教育を通して,学生たちに改革的な精神を育むことを目指した。

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