257 マトリックスアレイ状の仮想造波板を用いた粒子法による多段階ズーミング津波解析

書誌事項

タイトル別名
  • 257 Multi zooming tsunami simulation based on particle method by using a matrix array shaped virtual wave-making plate

抄録

2011年の東北地方での津波被害以降,今後危惧される巨大地震に伴う津波に対する防災・減災の検討における一手段として,津波被害予測シミュレーションの高度化・高精度化が期待されている.そこで,広範囲の津波解析を効率的に行うため,広範囲の津波伝播予測に裏付けられた流入条件により,津波遡上現象をナビエ・ストークス方程式に準じた3次元流体解析を用いて予測する試みが行われている.これまでに筆者らは,3次元津波遡上解析を粒子法にて行うことにし,平面2次元津波解析結果,あるいは観測データなどの情報から,遡上域での3次元津波ズーミング解析を実施する際に有効となるマトリックスアレイ状仮想造波板境界処理法を提案した.本報告では,実際の津波遡上解析に適用するため,3次元の流速分布を有する波にも対応可能な仮想造波板境界処理法へと手法の拡張を行い,ズーミング前後のエネルギー変化を比較することにより,本手法の妥当性を確認した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ