296 安定化ISPH法を用いた滑動離脱過程を有する洗掘現象の解明

書誌事項

タイトル別名
  • 296 CLARIFICATION FOR SOIL SCOURING WITH A SLIDING SECESSION PROCESS BY USING A STABILIZED ISPH METHOD

説明

2011年東北地方太平洋沖地震では,津波により防波堤や防潮堤などの港湾施設が被害を受けた.防波堤や防潮堤の被害メカニズムに関するこれまでの研究により,I.防波堤前面と背面の水位差により作用する水平力,II.防波堤の越流水ならびに目地で発生する流水による捨石マウンドの洗掘,III.浸透流による捨石マウンドの支持力の低下に伴うパイピング破壊などが被災の主因として考えられている.1)本研究では,この中からII.の洗掘による破壊現象に着目し解析によりメカニズムの解明を行うことにした.従来,洗掘などの流砂の様子を表す流砂量式の多くは半経験的に与えられることが多く,その中で本研究では滑動離脱過程に基づく簡便な流砂量式を用いた解析を実施した.解析手法には,安定化ISPH法を採用し,防波堤崩壊の再現に向けた本解析手法の適用性を確認する.本報告では,防波堤を模擬した実験を用いて検証を行う.

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