小型水深計を用いたソデイカ立縄漁具挙動の計測

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  • Observations on the Behavior of Vertical Longline Gear Used in the Japanese Diamond Squid (Thysanoteuthis rhombus) Fishery Using Small Depth Loggers

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抄録

日本海のソデイカ立縄漁具は,箱形のブイ,幹縄(loom),錘,および枝糸(8mおよび15m長)を介した2個の擬似餌で構成されている。本研究では,小型水深計を錘部と擬似餌部の計3箇所に装着し,水深や三者の位置関係から挙動を計測した。投入された漁具は,錘,擬似餌部の順で沈降し,最大水深に達するまでの平均沈降速度は40〜51cm/secであった。錘部と擬似餌部は,3.5〜4分間で最深帯に到達した後,安定状態に到った。漁具位置関係(相対角度)は,漁具の沈降中だけでなく,安定状態時でも絶えず変化していた。漁獲水深帯は,海流が弱い条件下では幹縄の全長よりもわずかに小さい程度であったが,海流が強い時には幹縄の全長よりも20〜30m浅く,想定した水深帯で漁獲されていない可能性が示唆された。

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