平衡状態に近い微斜面におけるステップ・ジッピング現象 : 異方的結晶表面張力の特異性が果たす役割(<特集>どのように結晶成長現象をモデル化するか?)

書誌事項

タイトル別名
  • Step Zipping on the Vicinal Surface Near Equilibrium : Role of the Singularity in the Anisotropic Surface Free Energy(<Special Topic>How Do We Model Crystal Growth Phenomena?)
  • 平衡状態に近い微斜面におけるステップ・ジッピング現象--異方的結晶表面張力の特異性が果たす役割
  • ヘイコウ ジョウタイ ニ チカイ ビシャメン ニ オケル ステップ ジッピング ゲンショウ イホウテキ ケッショウ ヒョウメン チョウリョク ノ トクイセイ ガ ハタス ヤクワリ

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抄録

結晶微斜面上で隣り合うステップの衝突点では,衝突点での局所的結晶構造緩和によるエネルギー低下(ε_<int><0)が生ずると考えられる.この局所的エネルギー低下はまた,ステップ間の点接触型引力相互作用とみなすこともできる.このような点接触型ステップ間引力が存在する微斜面は平衡状態近傍でどのように振舞うだろうか.点接触型ステップ間引力だけを取り入れた制限solid-on-solid模型(p-RSOS模型)微斜面について表面自由エネルギーを統計力学的に計算し,低温では表面自由エネルギーに特異性があることを示す.また,表面自由エネルギーとステップの集まり方の関係を調べるためモンテカルロシミュレーションを行う.なお,この解説で取り扱う模型には弾性的相互作用などの長距離相互作用は含まれていない.

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参考文献 (39)*注記

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