ソフト準結晶発見に向けて : シミュレーションの立場から(<特集>複合高分子により形成される疑似結晶構造の最前線)

  • 堂寺 知成
    京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻:(現)近畿大学理工学部理学科物理学コース

書誌事項

タイトル別名
  • Toward the Discovery of Soft Quasicrystals : Simulation Point of View(<Special Issue>The Front Line of Pseudo-Crystalline Structures Formed by Complex Polymers)
  • ソフト準結晶発見に向けて--シミュレーションの立場から
  • ソフト ジュンケッショウ ハッケン ニ ムケテ シミュレーション ノ タチバ カラ

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説明

ソフト準結晶が近年話題になっている.この小論では,まずソフト準結晶創成には多元系,複雑分子を用いるなど5回対称クラスターや新たな長さスケールの導入が必要であることを計算機実験の立場から論じた.また,高次元結晶学を解説し,準結晶探索には近似結晶探索が鍵となっていることを記した.準結晶の起源論には2つあり,エネルギーとエントロピーの2つの立場があるが,エントロピー説に関連して準結晶特有のフェイゾン乱れを解説した.さらに,ABC星型高分子系のタイリング構造を説明し,格子高分子の計算機実験の予測を経た高分子準結晶発見への道筋を解説した.最後に,フェイゾン動力学の考慮も準結晶探索には重要な要素になっていることも論じた.

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参考文献 (68)*注記

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