泥炭地水田の大区画化に伴う地盤沈下防止と循環潅漑

書誌事項

タイトル別名
  • Protection of Land Subsidence accompanied by Lot Enlargement of Peatland Paddy Field and Return Flow Irrigation
  • デイタンチ スイデン ノ ダイクカクカ ニ トモナウ ジバン チンカ ボウシ

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抄録

山形県置賜平野屋代郷は, 泥炭層が厚く堆積した典型的な低位泥炭地であり, 農地としての利用の歴史は100年足らずである。現在は, 泥炭土の上に客土が行われ普通の水田として利用されている。航空写真による解析, 地盤高測定, ボーリング調査, 土壌調査などの結果, この地帯における地盤沈下が1960年代の排水客土事業以降きわめて小さいことが明らかとなった。これは, この地帯が水田として利用され, 長期にわたり循環潅漑が行われてきた結果であると考えられた。この地帯の大区画化については, 地下水位を高く保ちつつ, 従来から行われてきた循環潅漑を踏襲するとともに, 20cm以上の十分な客土厚が必要であることが考えられた。

収録刊行物

  • 農業土木学会誌

    農業土木学会誌 66 (2), 177-182,a2, 1998

    社団法人 農業農村工学会

参考文献 (5)*注記

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