韓国・洛東江河口堰の建設と水系水収支

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  • カンコク ラクトウ コウカコウゼキ ノ ケンセツ ト スイケイミズ シュウシ

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抄録

洛東江は国土の1/4を流域 (利根川の1.4倍) とし, 全国人口の33%, 農産の30%, 工産の40%を分担している。韓国政府はFAO協力で, 1966年から1977年にかけて水系水資源調査を実施し, 安東ダム (11億m3, 1977年完成), 河口堰 (水門部510m, 土堰堤部1,890m, 1988年完成予定) などの建設の必要性を立証した。当時, 渇水期における塩水遡上で下流部からの用水取水の危険性が顕在化した。21世紀頭初を目標とした水系水収支の解析では, 流域の12%を占める水田用水の反復利用の精度が長期水需給に大きく影響する。本報は, 水系の長期水収支を展望し, 河口堰構想に至る経緯を述べる。

収録刊行物

  • 農業土木学会誌

    農業土木学会誌 58 (2), 139-146,a1, 1990

    社団法人 農業農村工学会

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