江戸時代の水路トンネル開削の技術

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タイトル別名
  • エド ジダイ ノ スイロ トンネル カイサク ノ ギジュツ スルガノクニ スン
  • 駿河国駿東郡箱根用水の事例を中心として

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抄録

近世になると諸国の農村で水利事業が盛んになったが, いずれも基本的には耕地拡張ひいては収量増加に目的があった。これにはトンネル開削を伴うものが多かったが, その技術についてはあまり解明されていない。農民は農耕の作業を通して土木技術を形成, 修得しているが, それだけでは土工事はともかくトンネルは施工できない。これらの点について静岡県東端の箱根用水の開削を紹介し, これと対比させつつ検討を試みた。当時の史料が存在しないため傍証と参考文献から推定を行った部分も多いが, 各地で口碑によってしか知り得ない当時のトンネル開削の技法について, 簡単ではあるが具体例を提示した。

収録刊行物

  • 農業土木学会誌

    農業土木学会誌 55 (12), 1167-1172,a2, 1987

    社団法人 農業農村工学会

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