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- 菅原 祥
- 京都大学大学院文学研究科博士後期課程
書誌事項
- タイトル別名
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- Representation of "Reality" in Socialist Society : An Analysis of Polish Documentary Films in the 1950's
- シャカイ シュギ タイセイ ニ オケル ゲンジツ ノ ヒョウショウ ポーランド ドキュメンタリー エイガ ノ ケントウ カラ
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説明
本論の目的は、旧ソ連・東欧の社会主義圏におけるユートピア的想像力が当時の人々の意識や実践とどのような相互作用を及ぼし合い、そこにはどのような思考や実践の可能性が存在したのかを明らかにすることである。この目的のために、本論は1950年代のポーランド・ドキュメンタリー映画を当時の雑誌記事などと合わせて分析することにより、社会主義のユートピア的想像力がいったいどのような形で映画のなかで映し出される「現実」をとらえようとしていたのかを考察する。分析から明らかになったことは、1950年代前半の「社会主義リアリズム」のドキュメンタリーにおける特異な時間意識をもとにした未来志向のユートピア的想像力が、1956年の「雪どけ」以後に現れた「黒いシリーズ」と呼ばれるドキュメンタリーにおいては、言わば「ポスト・ユートピア的」とでも言いうるような別の現実認識のありかたに取って代わられたということである。これら二種類の映画のありかたの違いは、単なる体制側のプロパガンダと反体制側による真実の暴露といったような、単純な政治的対立図式で理解できるようなものではない。むしろそれは、社会主義のユートピア的想像力における意識や知覚のありかたの変容をしるしづけていたのである。結論として本論は、一枚岩の抑圧的体制と思われがちな社会主義体制のプロジェクトのなかに、実は多様な想像力や実践のありかたが存在していたのだということを示唆する。
収録刊行物
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- フォーラム現代社会学
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フォーラム現代社会学 9 (0), 113-125, 2010
関西社会学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205947205888
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- NII論文ID
- 110009486237
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- NII書誌ID
- AA11666921
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- ISSN
- 24239518
- 13474057
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- NDL書誌ID
- 10750183
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可