小型プール火災の間欠火炎構造と空気流入機構

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タイトル別名
  • Intermittent Flame Structure and Air Entrainment Mechanisms of Small-Scale Pool Fires
  • コガタ プール カサイ ノ カンケツ カエン コウゾウ ト クウキ リュウニュウ キコウ

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抄録

小型プール火災の間欠火炎構造と火炎面への空気流入機構を,n-ヘキサンを燃料に8種類の容器径(D=11mm~102mm)について実験的に調査した。実験では,レーザシートによる垂直及び水平方向断面の火炎形状と微粒子追跡法による流れ場の測定を行い,これらの結果を基に火炎面への酸素の質量流量を算出した。その結果,以下の知見を得た。容器径が16mmを超えると,安定火炎から間欠火炎へ遷移する。その際に火炎面に沿って渦が形成される。間欠火炎領域では,きのこ状火炎の下部からの渦流と上部からの空気の取り込みにより,酸素の質量流量が著しく増加する。容器径が30mm以下の火炎はほぼ軸対称とみなせるが,それ以上では軸対称性がくずれて火炎はしわ状になる。しわ状火炎になると,火炎の表面積は最大30%程度増加する。しわ状火炎のしわの数は渦対の数に対応している。<br>(オンラインのみ掲載)

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