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- 佐々木 中
- 東京大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- Qu'est-ce que la jouissance religieuse? : Une typologie des jouissances chez Jacques Lacan
- シュウキョウ ノ キョウラク トワ ナニカ ラカン ニ ヨル キョウラク ノ ルイケイガク カラ
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説明
さまざまな宗教現象において、「享楽」と呼ぶべき何かがあると考えうる時点は少なくない。宗教の享楽とは何か。この問いに答えるための予備考察として、ジャック・ラカンの晩年に見られる「享楽の類型学」と呼びうる部分を簡潔に整理し、享楽の定義から始めて「絶対的享楽」「二つのファルス的享楽」および「対象aの剰余享楽」という、いくつかの享楽の類型を提示する。そして、それらの概念が明らかに「宗教的」なものと関係があり、宗教現象分析のための概念として使用可能であることを指摘する。また、彼が最後に提出した「大他者の享楽=女性の享楽」が、他の享楽を「超過する」ものであるばかりか、神秘家の伝統に関わるものとして、精神分析自体の「歴史的限界」を露わにすることを呈示する。
収録刊行物
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- 宗教研究
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宗教研究 81 (1), 47-68, 2007
日本宗教学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205950527872
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- NII論文ID
- 110006292172
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- NII書誌ID
- AN00406454
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- ISSN
- 21883858
- 03873293
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- NDL書誌ID
- 8860872
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可