宗教と経営

書誌事項

タイトル別名
  • Religion and Management
  • 宗教と経営 : 宗教経営学の視点から
  • シュウキョウ ト ケイエイ : シュウキョウ ケイエイガク ノ シテン カラ
  • From the Viewpoint of the Management Study of Religion
  • 宗教経営学の視点から

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抄録

<p>本稿では、宗教と経営の関係について宗教経営学の視点から論じる。宗教研究において、「経営」という言葉は奇異なものとしてとらえられやすい。この背景には、二つの要因があると考えられる。ひとつは、経営という言葉が、すぐさま「営利目的」や「利潤追求」といったイメージと結びつきやすいからである。いまひとつは、宗教教団の運営と企業体の経営は、本質的に異なるとの考えによる。しかし、宗教教団と企業体は、ともに人間の行為によって社会的に構築されるものであり、共通の基盤に立って両者を分析すべきである。したがって、宗教研究者は企業研究から知見を得ることができるし、またその逆も可能である。本稿では、最初に宗教経営学の視座について論じる。次いで、思想と経営理念の関係について論じたあと、宗教教団と企業の類似性について考察する。そして最後に、両者の類似性に関わる議論を深めるために、「秘密のマネジメント」について論じる。</p>

収録刊行物

  • 宗教研究

    宗教研究 91 (2), 53-72, 2017-09-30

    日本宗教学会

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