γ d → η n p 反応で探る η n 相互作用

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タイトル別名
  • η n interaction explored in γ d → η pn reaction

抄録

<p>$\gamma d \rightarrow \eta n p$ 反応実験が計画されている。実験では低エネルギーの $\eta n \rightarrow \eta n$ 散乱振幅を得るため、重陽子中の陽子に光を当ててほぼ静止した $\eta$ を生成し、これとスペクテータの中性子を散乱させる。この主要な機構に加え、$\gamma d \rightarrow \eta n p$ 反応にはパイオン交換機構や NN 終状態相互作用の寄与もある。これらのバックグラウンド過程は実験のキネマティクスではある程度抑制されるかもしれないが、その効果を理解しておくことは重要である。したがって $\gamma d \rightarrow \eta n p$ 反応データから $\eta n \rightarrow \eta n$ 散乱振幅を得るためには $\gamma p \rightarrow \eta p$, $\gamma N \rightarrow \pi N$, $\pi N, \eta N \rightarrow \eta N$ 反応振幅が前提知識となる。これらの振幅としては我々のグループが開発した、データを良く再現する動的チャンネル結合模型を使うことができる。この振幅を組み込んだ重陽子の光反応模型の開発も最近行った。本講演では模型の説明及びそのデータとの整合性を示し、上記の実験データの解析への有用性を議論したい。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205958669312
  • NII論文ID
    130006243844
  • DOI
    10.11316/jpsgaiyo.71.2.0_130
  • ISSN
    21890803
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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