Magnetic field induced spin state transitions of LaCoO<sub>3</sub> and Pr based cobaltites

DOI

抄録

<p>LaCoO3とPr系コバルト酸化物(Pr0.5Ca0.5CoO3と類縁物質)は共に温度変化に伴って非自明なスピン状態転移を起こす。基底状態は共に非磁性絶縁体であり、温度上昇に伴って常磁性金属相が現れる。相転移のミクロな機構は決定されていないが、近年になって励起子絶縁体相の関与が理論的に予想されている。これまでに我々はパルス強磁場を用いて、これらの物質の磁場誘起スピン転移を観測し、系統的な磁場温度相図を得た。LaCoO3においては相転移磁場が正の温度依存性を示したことから高磁場に秩序相があることが示唆された。一方でPr系コバルト酸化物ではLaCoO3と反対に、転移磁場が負の温度依存性を示したことから低磁場に秩序相があることがわかった。講演ではそれぞれの磁場誘起相転移の機構を考察し、近年の理論予想である励起子絶縁体相との関連を考察する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205959383424
  • NII論文ID
    130006244836
  • DOI
    10.11316/jpsgaiyo.71.2.0_2056
  • ISSN
    21890803
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ