書誌事項
- タイトル別名
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- Utilizatlon of Xanthate as a Selective
- センタクテキ チンデンザイ ト シテ ノ ザンセート ノ リヨウ
- 未利用資源よりのニッケル, コバルトの回収
- Precipitant for Nickel and Cobalt lons
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抄録
ザンセートの各種金属塩の溶解度の相異を利用してメチルあるいはエチルザンセートをコバルト, ニッケルイオンに対する選択的沈殿剤として用いることにより, 硫酸さい脱銅尾液からのコバルトの回収, ニッケル・コバルト合金スクラップの酸浸出液からのニッケルおよびコバルトの分離回収等の問題に応用し, 次のような結果を得た。<BR>1) 硫酸さい脱銅尾液の場合共存する第一鉄イオン, 亜鉛イオン等はコバルト沈殿率に悪影響をおよぼすが, 沈殿を熟成させることにより, コバルト沈殿率を向上することができる。<BR>2) 沈殿生成時のカキマゼ条件はコバルト沈殿率に大なる影響を有する。デンバー型浮選機によるカキマゼがもつとも効果的であり, 溶存コバルトイオン (Co2+) に対し1.5当量のK Mt Xの使用によつてほぼ90%のコバルト沈殿率が得られる。<BR>3) キサントゲン酸コバルト沈殿は沈降分離の他にその強い疎水性を利用して浮選分離が可能である。<BR>4) 沈殿として回収されたキサントゲン酸コバルトは, 稀硫酸洗浄により, コバルトを損失することなく, 共沈イオンを除去してコバルト品位を向上することができる。<BR>5) ニッケル・コバルト合金スクラップの酸浸出液から選択的に沈殿されたキサントゲン酸ニッケル, キサントゲン酸コバルト沈殿はアンモニア水処理によつてニッケルとコバルトを分離することができる。
収録刊行物
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- 日本鑛業會誌
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日本鑛業會誌 78 (887), 391-396, 1962
一般社団法人 資源・素材学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205982340608
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- NII論文ID
- 40018293024
- 130007256348
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- NII書誌ID
- AN00188932
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- ISSN
- 21856729
- 03694194
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- NDL書誌ID
- 9158361
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可