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- 猪瀬 優理
- 北海道大学大学院文学研究科博士後期課程:日本学術振興会
書誌事項
- タイトル別名
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- The Withdrawal Process and the Its Consequences : Cases of Dropouts from the Watch Tower Bible and Tract Society of Japan
- ダッカイ プロセス ト ソノゴ モ ノミ ノ トウ セイショ サッシ キョウカイ ノ ダッカイシャ オ ジレイ ニ
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説明
本稿は、これまであまり研究課題として取り上げられてこなかった宗教集団からの脱会について、ものみの塔聖書冊子協会からの脱会者39名を事例として分析した実証的研究である。特に本稿では、当教団の信者を親にもつ二世信者の脱会にみられる問題に焦点を当てている。本稿では、当教団が、信者にとって脱会が多くの困難や抵抗を生じさせる特徴を持つ教団であると考える。脱会の問題を考える手がかりとして、本稿では組織的離脱と認知的離脱が生じるプロセス、また脱会後に必要となる「社会的リアリティの再定義」の達成に焦点を当てる。このとき、認知的離脱と「社会的リアリティの再定義」の要件として、教団外情報の入手と教団外との人間関係の形成に着目して分析した。事例分析の結果として、一世信者と二世信者ではそれぞれ必要とされる情報や人間関係の性質が異なっていることが示された。
収録刊行物
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- 宗教と社会
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宗教と社会 8 (0), 19-37, 2002
「宗教と社会」学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206053662464
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- NII論文ID
- 110007653108
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- NII書誌ID
- AA11333281
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- ISSN
- 24241601
- 13424726
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- NDL書誌ID
- 6609296
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可