UV照射マウスおよび肥満マウス皮膚における抗酸化酵素遺伝子(SOD1, CAT, GPX, HMOX1)の発現プロファイル

  • 西島 良美
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学 帝京大学医学部解剖学講座
  • 伊吹 愛
    横浜市立大学大学院医学系研究科・医学部看護生命科学
  • 峰松 健夫
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学
  • 真田 弘美
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学

書誌事項

タイトル別名
  • Expression profiles of the antioxidant enzymes gene(SOD1, CAT, GPX, and HMOX1)in the skin of UV-irradiated and obese mice

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説明

 皮膚での酸化ストレス上昇は種々の皮膚疾患に繋がる.私達は,毛根を試料として用いたRT-PCR法による還元酵素(HMOX1)の発現解析が皮膚の酸化ストレスレベルを反映することを報告した.この方法は簡便かつ低侵襲な方法として有用と考えられるが,臨床応用に向けて,異なる酸化ストレスにおける抗酸化酵素の発現プロファイルを明らかにする必要がある.そこで本研究では,異なる酸化ストレスモデルマウス(UV照射群および肥満群)における抗酸化酵素SOD1,CAT,GPXおよびHMOX1の発現量を対照群と比較し,その発現プロファイルの比較検討を行った.SOD1は両群で対照群よりも高い発現量を認めた.一方CAT,GPXおよびHMOX1は肥満群でのみ上昇しており,これらの結果は特にmRNA発現解析で認められた.これにより皮膚における抗酸化酵素遺伝子(SOD1, CAT, GPX, HMOX1)のmRNA発現解析は,酸化ストレスの原因推定も可能な簡便かつ低侵襲的な評価法として皮膚疾患の予防的スキンケアへと寄与できる可能性が考えられた.

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