社会的相互作用場面における自己概念の影響様態に関する研究 : 対人関係の親密化過程からの理解に向けて

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タイトル別名
  • Changes of self-concept in social interaction: A study of developmental processes of close relationships.
  • シャカイテキ ソウゴ サヨウ バメン ニ オケル ジコ ガイネン ノ エイキョウ ヨウタイ ニ カンスル ケンキュウ タイジン カンケイ ノ シンミツカ カテイ カラ ノ リカイ ニ ムケテ

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抄録

本研究は,社会的相互作用場面において当事者に既有の自己概念がどのような影響を受け易くなるものであるのか,その影響様態を検討することが目的である.大学生男女259名を対象に,実際に既有自己概念が影響を受けた場面を1つ想定させた.その上で,そこでの相互作用場面での自己概念の影響の受け方と,相手との関係性について,質問紙法により回答を求めた.主たる結果は次の通りであった.1)社会的相互作用場面における自己概念の影響の受け方は,自己高揚,自己体系化,自己混乱,自己発見,自分らしさの了解という5型に大別され,2)これら5型は,他者との相互依存性次元及び他者に対する役割行動期待により影響を受けることが見い出された.これらの結果については,対人関係の親密化過程の観点から議論が試みられた.

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