湛水直播水稲の下層注肥時期および深さと生育変化について

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説明

1 本試験は, 深水直播栽培を浅水方式にかえるために, 深水による無効分けつ抑制を窒素肥料の下層施肥時期および施肥位置をかえて行なおうとしたものである。2 下層施肥後の肥効の発現および分けつ発生の経過は, 施肥時期がおそいほど, 施肥位置が深いほど緩効持続的であった。3 発生茎数は, 施肥時期のおくれるにしたがって1次分けつの下位および上位節と2次分けつの発生が減少し, 茎数は少なくなった。4 収量は, 5葉期施肥がまさり, その中では施肥位置の深いものが高い傾向があり, 9葉期7cm施肥もかなりの収量がえられた。7葉期施肥は収量が低かったがその中で7cm施肥が10, 15cm施肥よりも高かった。5 以上の結果, 浅水湛水を行なう場合は施肥時期を特別おくらせる必要はないが, 施肥位置を深くしたがよく, 施肥時期をおそくする場合は遅効にすぎないように浅く施肥するがよい。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206074856448
  • NII論文ID
    110001743190
  • DOI
    10.19016/jcshokuriku.2.0_34
  • ISSN
    21897409
    0388791X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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