二兎を追って二兎を得る

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タイトル別名
  • みそ業とスーパー・チェーン経営の二股かけて

抄録

有名な製鉄会社が, 養鰻業に乗りだすだけではおさまらず, うなぎの蒲焼店を直営するのも, さほどお門違いとは思われない時代に入っている。これも広い意味で経営多角化の概念に含められる現象であろうが, その背景には鉄鋼系が低成長経済にあって, 構造的不況業種に属しているというきびしい条件が, そのような行動をとらしめているのであろう。また, 少しくさかのぼって過剰流動性の時代には, かなりの企業が不動産部門を兼営して, 全国的に土地が買いあさられたことは, まだ記憶に新しい。企業をして経営を多角化させる動機は, 業種や時代のいかんによって異る。<BR>ところで, 清酒やみそ・しょう油のような伝統産業は, 一方では本業一筋に生きぬく経営者によって守られなければならないが, 他方では伝統を現在に生かすためには, 経営の多角化に乗り出す勇気も必要としよう。本論文は経営多角化の典型的事例ではないが, 筆者の経営実践を通して, 本業のみそのみならず, 兼務しているスーパー・チェーン経営を成功せしめる基本的条件が述べられている。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206075556096
  • NII論文ID
    130004324553
  • DOI
    10.6013/jbrewsocjapan1915.73.418
  • ISSN
    21864004
    0369416X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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