テナガツノヤドカリの鉗脚の多型現象について

  • 朝倉 彰
    九州大学理学部附属天草臨海実験所

書誌事項

タイトル別名
  • POLYMORPHISM IN THE CHELAE OF DIOGENES NITIDIMANUS TERAO(DECAPODA : DIOGENIDAE)
  • テナガツノヤドカリの鉗脚の多型現象について〔英文〕
  • テナガツノヤドカリ ノ ケンキャク ノ タケイ ゲンショウ ニ ツイテ エイブ

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説明

九州北西部・天草諸島で採集されたテナガツノヤドカリDiogenes nitidicanus TERAOにおいて,オスの大鉗脚に多型が見られた。幅広い掌部を持ちその表面が多くの小棘や顆粒で覆われるタイプと,幅の狭い掌部を持ちその表面が不規則な小顆粒で覆われるタイプとがあり,後者の特徴は,TERAO(1913)・MIYAKE(1978)におけるテナガツノヤドカリD.nitidimanusの記載と良く一致した。またこれらの中間タイプも,多く見い出された。成体のサイズと,鉗脚のタイプとに関連があると思われたが,今後の課題となった。

収録刊行物

  • 甲殻類の研究

    甲殻類の研究 16 (0), 33-37a, 1987

    一般社団法人 日本甲殻類学会

被引用文献 (1)*注記

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