味噌のがん抑制効果

書誌事項

タイトル別名
  • Inhibitory Effects of Extracts form Barley-Koji Miso Encapsulated in Hybrid Liposomes on the Growth of Tumor Cell
  • ミソ ノ ガン ヨクセイ コウカ

この論文をさがす

抄録

近年, 味噌の生理活性に関する様々な研究が行われており, 大腸がんの前がん病変 (ACF), 胃腫瘍, 肺腺がんに対して, 大きな予防効果を示すことなど報告されている。しかし, がん抑制成分の特定や制がんメカニズムの詳細については明らかにされていない。著者らは, 麦味噌から有効成分を抽出し, 新たに開発した天然素材の複合脂質膜に含有させ, ヒト肺扁平がん細胞に対する増殖抑制効果を検討された。特に, 脂溶性成分に顕著な抗腫瘍活性のあることを明らかにされ, 味噌中に含まれる脂肪酸および脂肪酸エチル, なかでも, リノレン酸エチルが重要な抗腫瘍成分であることを初めて見い出された。これらについて詳細に解説していただいた。

収録刊行物

  • 日本醸造協会誌

    日本醸造協会誌 100 (11), 771-776, 2005

    公益財団法人 日本醸造協会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ