ITプロジェクトにおけるシステム方式設計見積り効率化の検討(<特集>プロジェクトの計画と評価)

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タイトル別名
  • A Study of Efficient and Precise Estimation Method for the System Architecture Design on IT Projects(<Special Issue>Project Planning and Evaluation)
  • ITプロジェクトにおけるシステム方式設計見積り効率化の検討
  • IT プロジェクト ニ オケル システム ホウシキ セッケイ ミツモリ コウリツカ ノ ケントウ

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抄録

ITプロジェクトのシステム方式設計への顧客要求レベルは一様ではない.RFP(Request For Proposal)や顧客要件書には非機能要件の記述が必ずしも十分でない場合もある.現場ニーズの把握という観点では,ベンダ側も顧客から真のニーズを引き出す努力が必要である.プロジェクト成否は見積り・契約で5〜8割が決まると言われている.システム方式設計の見積り条件を決定し,顧客予算・要求工期に納まる見積仕様を提案するには,豊富な経験が必要である.見積り内容に現場ニーズの掘り起し不足や,システム方式設計の検討漏れがあると,開発工程下流の業務運用試験や高負荷性能試験で不具合が発生する.最悪の場合には,稼動日の延期やシステムの作り直しという事態を招きかねない.タイムリーに精度高い見積りを提案するには,RFPが来てからの検討では間に合わない.過去プロジェクトの実績として経験した作業項目名称と成果物作成に必要な作業量をWBSの形で蓄積した,標準テンプレートを準備しておくことが重要である.見積り時に,蓄積した標準テンプレートを参考にすれば,比較的短時間に精度良く見積り作成を実現できる.本稿では標準テンプレートを活用した,システム方式設計見積り手法を提案し,その有効性について検証する.

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