タスク先行型ロールプレイの実践-口頭表現能力を伸ばすためのタスク活動を目指して-

書誌事項

タイトル別名
  • Practice of "Task-Preceded Role Playing"-Exploration of Task Activity for Improving Learners Speaking Ability -

説明

本稿では,筆者の在籍する大学院修士課程の2 年次に行われた3 学期にわたる日本語教育実習(秋実習・冬実習・春実習)を通して筆者が行ったアクション・リサーチについて報告する。筆者は,秋実習及び冬実習を振り返り,「学習者の発話量」や「フィードバック」に関する問題点について考察を行う過程で,学習者の口頭表現能力の向上にそれらの要素がどのように貢献しているのかという根本的な疑問を抱き始めた。そのような考えから口頭表現能力を重視した教授法に関する先行研究を調べた結果,学習者の言語的挫折を誘発し,そこに適切な表現を導入する「タスク先行型ロールプレイ」が口頭表現能力を伸ばすために有効な手段であるのではないかと考えた。よって,その実施を春実習の課題とし,春実習では「学習者のレベル把握」「ロールプレイのタスク設定」「フィードバック」を意識したタスク先行型ロールプレイを行った。実施の結果,言語的挫折の誘発やフィードバックが適切に行われた例も見られ,学習者の口頭表現能力にもポジティブな変化が見られた。しかし,考察の結果,今回実施したタスク活動に関する問題点がいくつか挙げられたため,その問題点に対する改善案の提示を行い,今後の課題とした。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206115567360
  • NII論文ID
    110009837209
  • DOI
    10.24589/aiujltp.5.0_33
  • ISSN
    21853991
    21853983
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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