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- 髙宮 優実
- アラバマ大学バーミングハム校
書誌事項
- タイトル別名
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- 普通体を基調とした自然談話に現れる丁寧体について : 不満を表明する際のアップシフトに着目して
- フツウタイ オ キチョウ ト シタ シゼン ダンワ ニ アラワレル テイネイタイ ニ ツイテ : フマン オ ヒョウメイ スル サイ ノ アップシフト ニ チャクモク シテ
- ―不満を表明する際のアップシフトに着目して―
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説明
<p>これまでのスピーチスタイルシフトに関する研究は、丁寧体基調の会話に使われる普通体を分析したものが多かったが、本稿では普通体基調の会話に現れる丁寧体に焦点を当てる。同年代の友人同士や家族間といった親しい間柄で話される日常談話を分析した結果、不平、非難、批判、反論、不同意といった不満を表明する際に、丁寧体が使われ、それには次のような3つの機能があることが示された。1)丁寧体で不満表明を繰り返すことにより、意味が強調され、相手を説得したり、理解させたりする効果がある。2)普通体基調の会話に現れる丁寧体には、相手に譲歩させたり、相手をなだめたりする効果がある。3)第三者について否定的なコメントをする際に、丁寧体を選択することによって、聞き手からの賛同を得る。このような機能は日本語での円滑なコミュニケーションにおいて重要な役割を果たしている。</p>
収録刊行物
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- ことば
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ことば 38 (0), 63-82, 2017
現代日本語研究会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206121214976
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- NII論文ID
- 130006308358
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- NII書誌ID
- AN00398469
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- ISSN
- 24242098
- 03894878
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- NDL書誌ID
- 028757437
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可