大学初年次生の生活習慣と取得単位数の関係

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between the lifestyle and the acquired number of academic credit in first-year college students
  • ダイガク ショネンジセイ ノ セイカツ シュウカン ト シュトク タンイスウ ノ カンケイ

この論文をさがす

抄録

<p>生活習慣と学力が関連することはこれまで経験的に述べられてきた.しかしながら,それを十分に裏づける学術的データはわが国においてほとんど提出されていない.本研究は,大学初年次生の生活習慣と修学状況(取得単位数)との関係を明らかにすることを目的とした.近畿圏にある工科系大学男子1068名が本研究に参加した.彼らの初年次前期取得単位数は以下のとおりであった;25単位以上(52%,N=554:A群),20−24単位(30%,N=317:B群),15−19単位(12%,N=131:C群),15単位未満(6%,N=66:D群).前期授業終了時における健康度・生活習慣診断検査(DIHAL.2,徳永2003)から,以下のことが明らかとなった.すなわち,「食事」「休養」尺度および「生活習慣の合計」において,D<C<B<A 群の順位傾向とともに,D群に対するA群の有意な高値(P <.01)が示された.特に,「食事の規則性」「睡眠の規則性」スコアにおいては,明確なD<C<B<A 群の順位性とともに,食事や睡眠を軸とした “規則的な生活リズム” の重要性が示された.これらの結果は,大学入学直後から教育の枠組みの中で,健康的なライフスタイル構築のための健康教育を実施することの必要性を支持している.</p>

収録刊行物

  • 大学体育学

    大学体育学 7 (0), 69-76, 2010

    公益社団法人 全国大学体育連合

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ