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- 宇井 忠英
- Department of Earth Sciences, Faculty of Science, Kobe University
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- 河野 長
- Department of Applied Physics, Tokyo Institute of Technology
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- 浜野 洋三
- Earthquake Research Institute, University of Tokyo
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- MONGE Felix
- Institito Geofisico del Peru
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- 青田 好子
- Department of Earth Sciences, Faculty of Science, Kobe University
書誌事項
- タイトル別名
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- Reconstruction of a Volcanic Edifice Using the Dike Swarm at Ocros, Peruvian Andes
- ペルーアンデス,オクロス岩脈群における火山体構造の復元〔英文〕
- ペルーアンデス,オクロス ガンミャクグン ニ オケル カザンタイ コウゾウ ノ
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説明
ペルーアンデス, オクロスにおいて, 29枚の岩脈群の走向・傾斜・流動方位の野外測定データを用い, 侵食された成層火山体の原形を復元した.それぞれの岩脈形成時のマグマの流動方位は, 岩脈に含まれる気泡の伸長軸および斑晶の卓越配列方向から推定できる.全体の45%の岩脈は東向き急傾斜の流動方位をもち, それらの走向は測定ルート東方の地点に集束するような変化がある.従ってこれらの岩脈を作ったマグマは測定ルート東方近傍の共通の火道から供給されたと考えられる.残りの岩脈は流動方位の傾斜が浅く東下りの群(23%)と, 浅く西下りの群(32%)に分かれ, これらの走向はほぼ平行(N80°E)である.従ってこれらの岩脈を作ったマグマは東方および西方やや遠方の火道から来たと考えられる.3群の岩脈とそれらに貫かれた火山岩の全岩化学組成やモード組成に特に差異はない.HEKIほか(1984)による岩石磁気データによると, この岩脈群は1回の磁場反転しか含まない.滝上(私信)によれば, 1ケの岩脈試料のK-Ar年代は5Maである.以上のことから火山体の原形は3つの火道をもつ複合成層火山であったと思われる.岩脈群の卓越走向から求めた火山体形成期の水平最大圧縮応力軸方位はN80°Eである.この方位は中部アンデス地域における発震機構解析の結果や, 上部第四系火山体の側火口分布から決められる応力軸方向の大部分と一致する.
収録刊行物
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- 火山.第2集
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火山.第2集 29 (4), 285-296, 1984
特定非営利活動法人 日本火山学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206123630848
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- NII論文ID
- 110002991254
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- NII書誌ID
- AN10512786
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- ISSN
- 04534360
- 24330590
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- NDL書誌ID
- 3028544
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可