牧田コシヒカリの特性とその栽培法

説明

水稲コシヒカリの変異株の中から, 短稈で倒伏に強い株を発見し, これを育成して「牧田コシヒカリ」と私が命名した。この品種の食味はコシヒカリ並で, かつ栽培しやすく多収である。これを用いて昭和63年に単収750kgをあげた(第1表)。栽培法の実際と多収栽培へのとり組み方について述べ, 御参考に供したい。私の水田は, 浅い表土の下に泥炭状の有機物が堆積しているので, 稲は秋落ちをして作りにくかった。近年コシヒカリを導入したが, 倒伏と病虫害のために収量はさしてあがらなかった。育種と栽培の工夫によって多収穫に挑戦したのであるが, その第1着手は不良水田の改良であった。まず, 数年にわたる客土で作土を厚くし, 田の周囲に深さ60cmの溝をめぐらして, 排水が意のままに行なえるようにした。さらに, 休耕田を温水池として利用したので, 谷あいの日当りの悪い水田も一応の水準に達したわけである。次に, 牧田コシヒカリの栽培管理のポイントを示す。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206129932032
  • NII論文ID
    110001725141
  • DOI
    10.24536/cssjchugoku.30.0_35
  • ISSN
    24332968
    09134670
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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