Dual CysLT<sub>1</sub>/CysLT<sub>2</sub>受容体拮抗薬—Gemilukast(ONO-6950)の創製—

DOI
  • 板谷 敏
    小野薬品工業株式会社 CMC生産企画部 CMC企画室
  • 竹内 淳
    小野薬品工業株式会社 医薬品化学研究部
  • 大元 和之
    小野薬品工業株式会社 知的財産戦略部

書誌事項

タイトル別名
  • Discovery of Gemilukast (ONO-6950), a Dual CysLT<sub>1</sub> and CysLT<sub>2</sub> Antagonist

抄録

<p>CysLT1選択的拮抗薬は喘息治療薬として、その高い有効性および安全性から広く臨床応用されている。一方で十分な効果の得られない患者、すなわち非奏効例の存在が報告されている。その原因は明らかではないが、種々の報告からもう一方のロイコトリエン受容体であるCysLT2受容体を介して気道収縮や炎症が引き起こされていると考えられた。そこで筆者らは「Dual CysLT1/CysLT2拮抗薬はより強い効果が期待できる」という仮説を立て、創薬研究を開始した。そして、各種合成展開の末に見出されたgemilukast(ONO-6950、化合物26)を開発化合物として選択し、世界初のDual CysLT1/CysLT2受容体拮抗薬の上市を目指して第Ⅱ相試験を実施中である。本稿ではDual CysLT1/CysLT2拮抗薬gemilukastの創製経緯を紹介する。</p>

収録刊行物

  • MEDCHEM NEWS

    MEDCHEM NEWS 26 (3), 138-146, 2016-08-01

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206132120832
  • NII論文ID
    130006731096
  • DOI
    10.14894/medchem.26.3_138
  • ISSN
    24328626
    24328618
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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