インドの華人社会とチャイナタウン

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タイトル別名
  • The Ethnic Chinese and Chinatowns in India
  • インドの華人社会とチャイナタウン--コルカタを中心に
  • インド ノ カジン シャカイ ト チャイナタウン コルカタ オ チュウシン ニ
  • コルカタを中心に
  • Focusing on the Case of Kolkata

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抄録

本研究は,インドの華人社会の地域的特色について考察するとともに,コルカタのチャイナタウンの現状を記述・分析することを目的とした。インドの華人は,イギリス植民地時代の首都であったコルカタに集中してきた。広東省籍が最も多く,特に客家人が最大多数を占め,彼らの経済活動は皮革業と靴製造業に特化してきた。1962 年に発生した中印国境紛争に伴う両国の関係悪化により,海外へ「再移民」する華人が増加し,華人社会は衰退し,今日に至っている。インドにおいてチャイナタウンが唯一存在するコルカタには2つのチャイナタウンがある。ティレッタ・バザール地区は衰退しているが,中印国境紛争までは繁栄し,その名残として,会館,廟,華文学校などの華人の伝統的な施設が集中している。一方,タングラ地区は,近年の皮革業の衰退により,皮革工場から中国料理店への転換が著しく,今日では中国料理店集中地区となっている。

収録刊行物

  • 地理空間

    地理空間 2 (1), 32-50, 2009

    地理空間学会

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