Spatial Structure of Chinese Communities in Canberra, ACT
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- YEH Chienwei
- Ibaraki University
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- TSUTSUI Yukino
- Otemon Gakuin University
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- MATSUI Keisuke
- University of Tsukuba
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- TSUTSUMI Jun
- University of Tsukuba
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- YOSHIDA Michiyo
- Wakayama University
Bibliographic Information
- Other Title
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- キャンベラにおける華人社会の空間構造
- キャンベラ ニ オケル カジン シャカイ ノ クウカン コウゾウ
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Abstract
近年オーストラリアにおいて中国系移民(華人)が急速に増加している。首都キャンベラでは,とくにその割合は高く,2006年から2011年の5年間でほぼ倍増した。キャンベラで華人人口が増加し始めたのは,天安門事件発生後の1990年以降で,2014年現在,17の華人団体が形成されている。キャンベラの華人社会の特徴は,出身地や目的等を異にするこれらの団体が,一つの組織を形成し,相互に協力し連携し合いながら,キャンベラの華人社会全体をまとめていることである。またキャンベラが政治・行政機能に特化した首都であるという地域性を反映し,華人社会においても公務員と学生が圧倒的に多い。そのため華人社会の空間構造は,他都市のように出身地ごとの居住分化はみられず,来豪年および収入によって,華人社会の空間構造が分化していることが明らかとなった。
Journal
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- Geographical Space
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Geographical Space 8 (1), 103-115, 2015
Japan Association on Geographical Space