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- 岡田 浩樹
- 甲子園大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Are New Reproductive Technologies Servants of Confucianism? : Acceptance and Reaction in Korean Society(<Special Theme>Anthropology and/of New Medical Technologies)
- 新生殖医療技術は儒教の下僕か?--韓国社会における受容と対応
- シン セイショク イリョウ ギジュツ ワ ジュキョウ ノ ゲボク カ カンコク シャカイ ニ オケル ジュヨウ ト タイオウ
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説明
本稿は、新生殖医療技術の受容にともなう韓国社会の社会・文化的反応に関する研究である。今日、新生殖技術は欧米社会のみならず、非欧米社会においても急速に受容されつつある。この新生殖医療技術は、自明とされてきた親子関係や家族などの社会的な基盤を揺り動かす可能性がある。特に韓国社会は、儒教イデオロギーを基盤とし、強固な父系出自原理によって家族・親族・社会関係を編成してきた。本稿は、儒教イデオロギー、父系出自原理に大きく規定されてきた韓国の親子関係および家族(chip)を新生殖医療技術の受容が変えたのか、変えていないのか、もし変えたとすれば何が変わったのかを中心的な問いとする。本稿では、まず韓国における新生殖医療技術の受容の過程を概観し、次に韓国の家族(chip)を生殖という身体的現象を視野に入れて検討するための理論的検討をおこなう。そして近年の核家族化、少子化などの変容の過程の中で新生殖医療技術の受容がchipにいかなる変化をもたらしつつあるか、あるいは受容のあり方にchipのいかなる変化が現れているかを検討する。近年の変化に関わらず儒教イデオロギーや父系出自原理は揺るがないというイメージがある。これに対し本稿は、新生殖医療技術の受容においては選択的性別出産など、そうしたイメージに収まらない事例も現れていることを指摘する。そして韓国における新生殖医療の受容は、儒教イデオロギー、父系出自原理の維持、強化をもたらすだけでなく、chipからkajokへの家族のイメージの転換、核家族を単位とした家族意識の強化、女性の主体的選択の可能性といった異なる二つの可能性をもたらすことを仮説として提示する。
収録刊行物
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- 民族學研究
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民族學研究 66 (4), 414-438, 2002
日本文化人類学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206134160128
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- NII論文ID
- 110001840301
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- NII書誌ID
- AN00408358
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- ISSN
- 00215023
- 24240508
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- NDL書誌ID
- 7764987
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可