野ネズミの侵入過程と餌場駆除法の意義(会員研究発表講演)
-
- 樋口 輔三郎
- 農林省林業試験場北海道支場
説明
1. 除去によって生態的真空地帯を生ずると,その近くにすむネズミがその地帯に移動をしてくる。その除去を継続することによって逐次遠い所にいたネズミも移動してくる。2. 移動侵入個体数は移動源の個体数に比例し,その大部分のネズミは真直に除去区に向かっている。3. 除去日数が進むにつれて,その侵入度合は次第に弱まっていく。4. 除去によりある個体のテリトリーが消滅し,自由な地帯を生ずると,隣接ネズミが漸進的に相互間のテリトリーの平衡を保ちながら移動するとみられる。したがって除去区より遠くへだたると移動はにぶると推察される。
収録刊行物
-
- 日本林學會北海道支部講演集
-
日本林學會北海道支部講演集 15 (0), 129-131, 1966
北方森林学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001206221811584
-
- NII論文ID
- 110009707680
-
- ISSN
- 24330825
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可