カンゾウタケ(Fistulina hepatica)の液体培養条件の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of Liquid Culture Conditions of Fistulina hepatica
  • カンゾウタケ Fistulina hepatica ノ エキタイ バイヨウ ジョウケン ノ ケントウ

この論文をさがす

説明

カンゾウタケは,抗腫瘍活性や抗菌活性を持っきのことして知られている.カンゾウタケ菌糸体を大量に供給することを目的として,その液体培養条件について検討した.最適初発pHは5.0付近であり,pH6.5〜7.0の中性付近でほとんど生育できないという特徴的な性質を持っていた.10種類の炭素源のうち,コーンスターチを用いた場合に極めて生育が良好で,グルコースの2倍以上もの成長量を示した.この結果は,カンゾウタケ菌糸体が高分子多糖類を効率的に資化する高い能力を保持していることを示唆する.10種類の有機態窒素と無機態窒素を用いて,菌糸体成長に対する窒素源の影響を調べたところ,菌糸体はモルトエキスにおいて最も良好な生育を示し,その至適濃度は4.0%であった.本研究により,カンゾウタケ菌糸体の大量培養を行うための基本条件が確立した.

収録刊行物

参考文献 (30)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ