無細胞合成ペプチドを利用したタンパク質絶対定量

  • 鳴海 良平
    医薬基盤・健康・栄養研究所プロテオームリサーチプロジェクト 理化学研究所生命システム研究センター合成生物学研究グループ
  • 清水 義宏
    理化学研究所生命システム研究センター無細胞タンパク質合成研究ユニット 理化学研究所生命システム研究センター一細胞質量分析研究チーム
  • 上田 泰己
    理化学研究所生命システム研究センター合成生物学研究グループ 東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻システムズ薬理学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Protein Absolute Quantification Using Cell-Free-Synthesized Peptide

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説明

<p>近年,高い感度と定量精度でタンパク質を絶対定量する方法として,質量分析によるターゲットプロテオミクスが発展してきた.しかしこの方法は,内部標準となる濃度決定した安定同位体標識ペプチドを必要とし,それが得難いことが一つのボトルネックとなっていた.筆者らは無細胞タンパク質合成系のPURE systemを用い,安定同位体標識ペプチドを,簡便かつ多種少量で合成し,絶対定量に利用する方法(MS-based Quantification By isotope-labeled Cell-free products,MS-QBiC)を開発した.MS-QBiCにより多数の内部標準を得られることで,多数のタンパク質の解析が可能になることはもちろん,1タンパク質あたり複数のターゲット配列候補から高感度な配列を選択できる.さらに超高感度分析のための2次元SRM解析における解析ペプチド数の増大に対応が可能である.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206229626624
  • NII論文ID
    130006743386
  • DOI
    10.14889/jpros.2.2_75
  • ISSN
    24322776
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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