ペプチド分画用陽イオン交換カラムの性能比較

  • 足立 淳
    国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 プロテオームリサーチプロジェクト
  • 佐藤 彩子
    国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 プロテオームリサーチプロジェクト
  • 朝長 毅
    国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 プロテオームリサーチプロジェクト

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of Peptide Fractionation on Different SCX Micro Columns for Proteome and Phosphoproteome Analysis

説明

<p>Stop and go extraction tips(StageTips)はプロテオーム解析サンプルの脱塩・濃縮に広く用いられている.またStageTipsを用いた分画は,簡易かつサンプルロスを最小限に抑えられ,また同時に多数のサンプルを処理できる長所を有する.しかし,分画の切れがそれほど良くないため,大規模な同定,定量を目指したプロテオーム解析,特にリン酸化プロテオーム解析にはほとんど用いられていない.そこで,StageTipを用いた簡易・迅速かつ大規模な定量法の構築を目指して,陽イオン交換(SCX)StageTipsからトリフルオロ酢酸(TFA)でペプチドを溶出する新たな分画法を開発した.本研究では,StageTipsに用いるディスクの種類,及び類似製品との比較検討を行った結果,C18-SCX StageTipsとスチレンジビニルベンゼン(SDB)-SCX StageTipsではほぼ同等のペプチド同定結果が得られた.また異なる陽イオン交換レジンを用いたマイクロカラムでもTFAによってペプチドが溶出されることが確認されたが,SDB-SCX Stagetipの方がより多くのペプチドが同定された.我々の開発した分画法は,簡易で拡張性に優れ,コストが安く,特別な機器や技術を必要としないため,プロテオミクスやその他の分野において幅広く普及することが期待される.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206229901184
  • NII論文ID
    130006743385
  • DOI
    10.14889/jpros.1.1_19
  • ISSN
    24322776
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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