北西太平洋セジメント・トラップ実験による放散虫フラックスと科レベルの群集の季節変動

  • 本山 功
    筑波大学大学院生命環境科学研究科地球進化科学専攻
  • 大田 美由紀
    筑波大学大学院生命環境科学研究科地球進化科学専攻
  • 國生 知嗣
    岩見沢市役所
  • 田中 裕一郎
    産業技術総合研究所地質情報研究部門;筑波大学連携大学院生命環境科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Seasonal changes in fluxes and assemblages of radiolarians collected by sediment trap experiments in the northwestern Pacific: a family-level analysis
  • ホクセイ タイヘイヨウ セジメント トラップ ジッケン ニ ヨル ホウサンチュウ フラックス ト カ レベル ノ グンシュウ ノ キセツ ヘンドウ

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説明

北西太平洋の亜熱帯域と漸移帯域に係留されたセジメント・トラップ装置に捕集された1年間分の放散虫フラックスと群集組成について解析を行った.Polycystina目フラックスは,漸移帯域において春季に高く,夏季に低くなる傾向がみられ,一方,亜熱帯域では明瞭な季節変動はみられなかった.Polycystina目フラックスとPhaeodaria目フラックスは,共に亜熱帯域よりも漸移帯域で高いことが示された.Polycystina目の科レベルの群集組成は,亜熱帯域においても漸移帯域においても統計的に有意な季節変動を示さなかった.両水域を比較すると,亜熱帯域の方で優勢になる科にはCollosphaeridae科,Coccodiscidae科,Pterocorythidae科があり,漸移帯域はPlagiacanthidae科の多産で特徴づけられることが明らかになった.<br>

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 111 (7), 404-416, 2005

    一般社団法人 日本地質学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (34)*注記

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