地学教科書に脈々と流れているもの-「地文学」の精神-

書誌事項

タイトル別名
  • Earth Science education in the light of “Erdkunde”
  • チガク キョウカショ ニ ミャクミャク ト ナガレテイル モノ チモンガク ノ セイシン

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説明

地質学は,初等中等教育にあるいは社会教育に,どんな貢献をするべきなのか,あるいは貢献できるのかを考察するために,地学教育の歴史を調べてみた.まず地学の最初の学習指導要領を概観した.そこには「地文学」の影響が大きく見られると思う.現在は「地文学」など言葉すら消滅しているので,どんなものであったかを明治期の中等教育の教科書で探ってみた.「身のまわりの地学現象から出発して,その疑問を解いていく中で,地学に親しんでいく」という「地文学」の精神は今こそ地学教育に必要ではないかと提案する.

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 114 (4), 163-169, 2008-04-15

    一般社団法人 日本地質学会

参考文献 (10)*注記

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