四国東部・徳島県牟岐町の四万十帯より新たに発見された後期白亜紀アンモナイト

  • 辻野 泰之
    徳島県立博物館
  • 石田 啓祐
    徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部
  • 和田 秀実
    特定非営利活動法人カイフネイチャーネットワーク
  • 平山 正則
    特定非営利活動法人カイフネイチャーネットワーク

書誌事項

タイトル別名
  • The second discovery of a Late Cretaceous ammonite from the Shimanto Belt in Mugi, Tokushima Prefecture, eastern Shikoku, Japan
  • シコク トウブ トクシマケン ムギチョウ ノ シマントタイ ヨリ アラタ ニ ハッケン サレタ コウキ ハクアキ アンモナイト

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説明

徳島県牟岐町楠之浦地域に分布する四万十帯牟岐メランジュ下部セクションより,後期白亜紀アンモナイトを発見した.このアンモナイトは,ロシア・サハリン南部マカロフ地域のクラスノヤルカ層の岩相ユニットK2(マストリヒチアン階)から報告されたGaudryceras cf. tombetsenseに最も似ている.最近のジルコンU-Pb年代に関する研究に従うと,牟岐メランジュ下部セクションの年代は古第三紀初頭を示す.現時点では,楠之浦地域から発見された後期白亜紀アンモナイトは,古第三紀堆積物である牟岐メランジュ下部セクションの中に外来岩塊として含まれたと考えるのが妥当である.

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 116 (12), 680-685, 2010

    一般社団法人 日本地質学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (10)*注記

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