越後平野の沖積層形成における火山性洪水イベントの影響

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of a volcanogenic flood event on an alluvial depositional system: the Holocene Echigo Plain of northeast Japan
  • エチゴ ヘイヤ ノ チュウセキソウ ケイセイ ニ オケル カザンセイ コウズイ イベント ノ エイキョウ

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抄録

越後平野は,日本海に面した沖積低地で複数の砂丘列が発達している.平野部の阿賀野川流域の沖積層において,複数のボーリング試料の堆積相や構成鉱物の特徴から,約5000年前の沼沢湖噴火によるラハール堆積物の堆積過程を検討した.<br>ラハールによる堆積物は,当時の海岸部では層厚5~8 m程度の軽石質なデルタを形成した.また,決壊洪水イベントによる膨大な量の火砕物は,デルタシステムを急速に前進させ海岸地形を変化させた.このような大規模な火砕物の再堆積作用の解明は,平野の形成過程における影響だけでなく,下流域での火山土砂災害としての予測につながる課題となるものである.

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 117 (9), 483-494, 2011-09-15

    一般社団法人 日本地質学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (12)*注記

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