インド洋の海底地形とヒマラヤ・チベット高原
書誌事項
- タイトル別名
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- Bathymetric map of the Indian Ocean Basin and Himalayas and Tibetan Plateau
説明
インド洋は地球規模の環境変遷を検証するうえで極めて重要である. 東経90度海嶺は, インド亜大陸がユーラシア大陸へ衝突するまでの軌跡を記録している. インド亜大陸とユーラシア大陸の接合は東テーチス海の消滅へとつながった. インダスとベンガルの巨大な海底扇状地にはヒマラヤ山脈の上昇に伴った膨大な量の堆積物が中新世以降供給され続けている. インド洋北部にはモンスーン変動の歴史が記録されている. 中期始新世に始まったインド洋中央海嶺の成長は南極大陸とオーストラリア大陸を分断させ, さらにインド洋南部のブロークン海嶺とケルゲレン海台が形成された. この時以降, 南極環流が形成され, 高緯度地域は寒冷化が促進された. 漸新世以降, 地球は氷室界へと変貌していく. 図の視点は緯度0度,東経90度にある.
収録刊行物
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- 地質学雑誌
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地質学雑誌 103 (3), XIII-XIV, 1997
一般社団法人 日本地質学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206238364416
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- NII論文ID
- 130003905114
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- ISSN
- 13499963
- 00167630
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可