書誌事項
- タイトル別名
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- A review of the utility of Mg/Ca and Sr/Ca ratios of ostracode valves as a tool for paleoenvironmental reconstructions
- カイケイチュウ ノ カク ノ Mg Caヒ Sr Caヒ ニ ヨル コ カンキョウ スイテイ ノ ゲンジョウ ト モンダイテン
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説明
微小甲殻類の一種である貝形虫は低マグネシウム方解石の殻を持っており,この殻の微量元素量および,その比は古環境指標として利用されている.一般に海棲の貝形虫の殻のMg/Ca比は,生息場の水温と強い相関があり,淡水棲の貝形虫の殻のMg/Ca比およびSr/Ca比は生息場のMg, Sr量を反映している.既存の研究を総括した結果,次のことが明らかになった.1)続成作用による殻のMg/Ca比およびSr/Ca比の変化を評価する方法は確立されていない.2)殻のMg/Ca比およびSr/Ca比の分配係数の範囲は分類群,生息場,系統によって異なる.3)これらの分配係数の範囲は種内の成長ステージによって異なる場合がある.4)海棲種のMg/Ca比の分配係数から見積もられる水温は約2~4℃の誤差を伴う.5)殻内の微小領域でのMgの分布の不均一性は殻全体のMg/Ca比に影響する.貝形虫殻のMg/Ca比,Sr/Ca比をより精密な環境指標として確立するためには,生息環境のMg/Ca比,Sr/Ca比,続成作用や試料の前処理の厳密な評価,およびより多くの分類群のデータが必要である.
収録刊行物
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- 地質学雑誌
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地質学雑誌 116 (10), 523-543, 2010
一般社団法人 日本地質学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206238493056
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- NII論文ID
- 130000413146
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- NII書誌ID
- AN00141768
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- ISSN
- 13499963
- 00167630
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- HANDLE
- 2297/35978
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- NDL書誌ID
- 10894207
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可