北海道の津波堆積物研究の現状と課題:17世紀巨大津波による堆積物の研究を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • Review of previous studies on tsunami deposits in Hokkaido, northern Japan:Focusing on the studies of deposits from 17th century large tsunamis and others
  • ホッカイドウ ノ ツナミ タイセキブツ ケンキュウ ノ ゲンジョウ ト カダイ : 17セイキ キョダイ ツナミ ニ ヨル タイセキブツ ノ ケンキュウ オ チュウシン ニ

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抄録

北海道における津波堆積物研究の現状と課題をまとめ,これまでに公表された北海道の津波堆積物研究に関する文献リストを示した.また,将来の津波防災を考えた際に重要である17世紀津波堆積物についてレビューをした.特に道東地域の“500年間隔地震”による津波,胆振地域の波源不明17世紀津波,および1640年北海道駒ヶ岳山体崩壊津波について研究経過と堆積物の特徴を述べた.その上で,今後の課題を3つ述べた.すなわち,①津波履歴の未解明地域における履歴解明,②重要な社会インフラ施設周辺での重点的な調査,および③17世紀津波(道東の“500年間隔地震”による津波と胆振海岸の津波)の実態解明である.

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 119 (9), 599-612, 2013-09-15

    一般社団法人 日本地質学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (26)*注記

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