<b>発電プラント建設におけるリスクマネジメントの視点から </b>

書誌事項

タイトル別名
  • The Risk Management in the Power Plant Construction
  • 発電プラント建設におけるリスクマネジメントの視点から : プラント設備基礎設計の課題と対策
  • ハツデン プラント ケンセツ ニ オケル リスクマネジメント ノ シテン カラ : プラント セツビ キソ セッケイ ノ カダイ ト タイサク
  • −プラント設備基礎設計の課題と対策−
  • - Challenge and Solutions of the Plant Basic Design -

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抄録

<p>発電プラントの建設は,土木・建築,機械,電気、化学など異なる工学分野の技術者が、相互に関係する構造物・機器の設計条件について,緊密に情報連携しながら実施する総合的なプロジェクトである.しかし,プロジェクト全体から見た場合,結果としては必ずしも最適な設計条件で構造物・機器が構築されているとは限らない.例えば,構造物・機器の設計条件の相互提示過程において、自らの担当構造物には安全面で余裕代を持たせた数値を関係者に提示する場合がある.この場合,提示された側は安全面での余裕代の存在を知らされないまま,設計・施工を行うことになる.その結果,プロジェクト全体から見れば,オーバースペックとなる構造物・機器が構築されることとなり,発電プラント建設におけるトータルコストが増加する. 本稿では,発電プラント建設におけるリスクマネジメントの視点として,「プロジェクトの発注方式」および,「実際に起きたプラント基礎変位事例」から,異分野間相互の設計条件設定において,プロジェクトを俯瞰した安全設計思想統一の必要性を,また,「プロジェクトの工事範囲」から地震対策において,プラント事業者が敷地造成計画段階から設計にかかわることの重要性について述べる.</p>

収録刊行物

  • 安全工学

    安全工学 53 (1), 14-20, 2014

    安全工学会

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