<b>有機溶媒蒸気着火試験装置の開発と ドライクリーニング用溶剤蒸気の着火エネルギー</b><b>測定 </b>

  • 山隈 瑞樹
    (独)労働安全衛生総合研究所電気安全研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • Development of an Ignition Test Apparatus for Low ─ volatile Organic Solvent Vapors and Measurement of MinimumIgnition Energies for Dry ─ Cleaning Solvents
  • 有機溶媒蒸気着火試験装置の開発とドライクリーニング用溶剤蒸気の着火エネルギー測定
  • ユウキ ヨウバイ ジョウキ チャッカ シケン ソウチ ノ カイハツ ト ドライ クリーニングヨウ ヨウザイ ジョウキ ノ チャッカ エネルギー ソクテイ

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説明

<p>引火点が常温を超える物質の蒸気の放電着火エネルギーを簡便に測定する装置を開発した.これを用いて,国内で一般的に用いられている三種類のドライクリーニング用溶剤(商品名White N―10, Isopar L およびSilicon Plus α)の蒸気と空気との混合気の着火特性をさまざまな条件で測定した.いずれの溶剤も,150 ℃における最小着火エネルギー(MIE)は化学量論比よりもやや高い濃度で得られ,0.21~0.36 mJ であった.混合気の温度が高いほどMIE は小さくなった.不着火となる酸素濃度は11~12 %であったが,減圧下においては10 kPa でも着火した.Silicon Plus αは三種類中最も引火点が高いが,最も広い爆発濃度範囲を有するとともに,同温度でのMIE も最も小さいものであった.さらに,蒸気濃度によって爆発後に生成される物質の変化を観測した.</p>

収録刊行物

  • 安全工学

    安全工学 46 (2), 71-78, 2007

    安全工学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (19)*注記

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